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想像すると相当痛いです・・・

2013年08月27日

こんにちは!

ママコノシリヌグイ、何だかとても変わった名前ですが、名前の由来はこの植物に生えている鋭いトゲです。



こんな葉っぱでお尻を拭われたら、きっと涙が出るほど痛いに違いありませんが、むかしの日本に継母が継子のお尻をこの葉っぱで拭う習慣があったわけではありません。あくまで命名者である牧野富太郎の想像の世界から生まれた名前です。

  


Posted by 生田緑地運営共同事業体 at 14:35Comments(0)生田緑地の花情報

ホトケドジョウ大調査!

2013年08月27日

こんにちは!

この日曜日のことですが、奥の池で生田緑地の谷戸とホトケドジョウを守る会と青少年科学館合同の水辺の生きもの観察会がありました。

午前中は守る会のメンバーが奥の池と、この池より一段高くなったところにある大規模復元池の清掃と生き物の捕獲を行いました。大規模復元池はホトケドジョウを保護している池で、民家園から流れて来る湧水を引き込み、ホトケドジョウの生息に適した環境が整備されている場所です。

午後からは子ども達も加わって奥の池の一大調査が始まりました。
池底の泥に足を取られながらも、みんながんばっていましたよ!




採集した生き物を種類ごとに分けたあとは、守る会の勝呂講師がそれぞれの生き物について解説をしてくれました。この日確認できた生き物は、ホトケドジョウ、モツゴ、カラドジョウ(?)、ミナミメダカ、キンギョ、アメリカザリガニ、スジエビ、ヌカエビ、モクズガニ、サワガニ、カワニナ、ミシシッピアカミミガメなどです。残念ながら奥の池に棲んでいる生き物の多くが外来種。魚の中でもともと生田緑地に棲んでいたと思われるのは、ホトケドジョウくらいです。




これがホトケドジョウ。夏に水温が上昇しすぎない、流れの穏やかな環境に生息するため、湧水があって水質の良い場所の目印になる魚です。全国的に数が減少していて、環境省のレッドリストで絶滅危惧IB類(近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの)に指定されています。
この固体は4年前に守る会でマーキングしたものだそうです。写真の赤い円の中にうっすらオレンジ色の点が見えますが、それがマークです。ホトケドジョウの寿命は自然の中では2年ほどだといわれています。飼育しているものでもせいぜい3-4年くらいが限度ですので、このホトケドジョウの生存がいかに奇跡的かということがわかると思います。ちょっとびっくりしました!




奇跡といえば、今回捕獲されたものの中にもう一つおもしろいものがいました。それがモクズガニです。このカニはハサミに藻のような毛が生えているのでこんな名前がついています。モクズガニは川に棲むカニですが、海で生まれ、幼生の時期を海で過ごします。ですから、今回捕獲されたこの個体は、海からはるばる奥の池まで旅して来たということになります。多摩川の河口から世田谷通りの多摩水道橋まで川を遡って来るとだいたい28kmくらいです。そこから奥の池までは直線で1.7kmほど。あわせて約30kmです。でも、このカニがここまで来るにはもっともっと紆余曲折があったはずです。恐らくこの何倍もの距離を歩いたに違いありません。甲羅の大きさたった4-5cmの小さなカニが、何十キロ、もしかしたら百キロ以上の距離を歩いてきた、しかも車にもひかれず、他の動物にも食べられずに無事奥の池までたどり着いたのですから、これもまた奇跡的なことだと思います。



奥の池の生き物について一通り説明を聞いた後は、子ども達がそれぞれ興味のある生き物についてじっくり観察しました。”この生き物のこの部分を観察しなさい”なんていう課題はありません。じっくり見ていると何だか疑問が湧いてくる、そんな観察会もなかなかおもしろいものです。子ども達の疑問には守る会のメンバー達がとても丁寧に答えてくれます。観察した生き物のスケッチに没頭する子どももいましたよ。



この観察会の詳しいレポートは生田緑地の谷戸とホトケドジョウを守る会のブログで見ることができます。是非是非一度訪れてみてください!

生田緑地の谷戸とホトケドジョウを守る会


  


Posted by 生田緑地運営共同事業体 at 12:44Comments(0)生田緑地の魅力